シウマイは焼売にあらず。

前回、551蓬莱の豚まんについて語らせてもらったが、実は焼売については、私はやはり横浜「崎陽軒のシウマイ」推しだ。
そもそも、焼売とシウマイは、似て非なる、別物だと思っている。551の焼売はもちろん焼売として大好きだ。だが「シウマイ」は唯一無二のソウルフードなのだ。
ホタテの旨味をこれでもかと閉じ込め、柔らかさなど無用の食べ応えある弾力に満ちた肉感、グリーンピース嫌いな私でも美味しく感じられるなんならちょっとボソッとしたグリーンピースでさえも、シウマイの全てが愛おしい。
そして特に、野球好きの友人と良くスタジアムで観戦しながら食べたシウマイ弁当とビールの味は格別だった。
球場で買うと、中身は同じなのに通常店より100円お高く(当時)、違いは包まれた紙にボールの絵が入っているだけなのだが…でもあの浜風が心地よく吹くスタジアムで味わう開放感は、100円など些末だと感じさせてくれる。
シウマイはもちろんのこと、マグロの漬け焼き、筍の煮物など全ての副菜でもってシウマイ弁当たらしめている至高のコンビネーション。初めて食べた時は「なんであんずなんて入ってるんだ」と思ったことが恥ずかしいくらい、最後にあのあんずで締めてこそのシウマイ弁当だ。唐揚げと一緒に甘じょっぱでいただくのもアリだ。
…と、語らせたら止まらないシウマイ弁当に、関西版が誕生したことをご存じだろうか。
姫路の老舗駅弁メーカー「まねき食品」と「崎陽軒」がコラボして、「関西シウマイ弁当」なるものが一昨年、誕生していたというのだ。
恥ずかしながら自分は全く知らず、先日、横浜の友人と話していた時に「こっちのシウマイ弁当と関西シウマイ弁当と食べ比べしないか」と誘われ、へぇっ、そんなの出たのか!となった次第だ。
この関西シウマイ弁当、パッと見はサイズ感もパッケージも崎陽軒のものとほぼ同じなのだが、副菜がちょっと違うのと(あんずは無い笑)、関西らしく出汁の効いた味付けにアレンジしているらしい。
トントン拍子に話は進み、今週末、その友人たちとシウマイ弁当食べ比べ会を開催することになった。
自分もまだ関西シウマイ弁当は食べたことがないので、その時に初食するのが楽しみだ。
ちなみに、崎陽軒ではお土産用に真空パックのものも売られているが、あれはいただけない。あれをもらった人が「崎陽軒のシウマイってこんなもんか」と思ってほしくない(現在はもしかしたら真空技術が進化していて美味しいかもしれないが)。
その日も、もちろんお弁当を買って即、新幹線に乗り、着いてすぐ皆で食べる予定だ。賞味期限内でもあまり時間が経つと、俵おにぎりがカピカピに張り付いて食べにくくなることもある。くれぐれも、買ってなるべく早めにご賞味することをおすすめする。
…また語り過ぎたようなので、このへんで笑